葬儀や告別式では、大切な人を見送る中で何を話せばよいか迷うことも少なくありません。本記事では、両親・配偶者・その他親族ごとに、場面別で使える心のこもった挨拶例文をまとめました。立場に合わせて言葉を変えるだけで、すぐに使える文例をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
両親の場合:葬儀・告別式での挨拶例文
本日はお忙しい中、母(または父)○○の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。長男の○○でございます。遺族を代表して、ご挨拶申し上げます。母は○月○日、老衰のため永眠いたしました。享年○歳でございました。
ここ数年は少しずつ体力が衰えておりましたが、最後は病院のベッドの上で静かに眠るように旅立ちました。
母は私たち兄弟を育てるため、父(または母)が早くに亡くなったあとも、一人で家を守り、働き続けてくれました。
子ども心には分からなかった苦労も多かったと思いますが、愚痴をこぼさず、いつも明るく、家族の支えであり続けてくれました。
仕事を退職したあとは、趣味の洋裁や旅行を楽しみ、最後まで自分らしく過ごしておりました。
ご近所や友人の皆さまに助けられ、母もとても感謝していたことと思います。
本日は、母のためにお集まりいただき、最後までお見送りいただきまして誠にありがとうございました。
皆さまからいただいた温かい言葉や励ましは、家族にとっても大きな力となりました。
私たち遺族一同、母の教えを胸にこれからも頑張ってまいります。どうか今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。
配偶者の場合:葬儀・告別式での挨拶例文
ここでは、夫や妻が亡くなった場合の挨拶例文をご紹介します。簡潔で心のこもった言葉を参考にしてください。夫の葬儀での挨拶
本日はお忙しい中、夫○○の葬儀にお集まりいただき、誠にありがとうございます。主人は○月○日、病気のため永眠いたしました。享年○歳でございました。
一昨年病気が見つかり、家族とともに少しでも長く生きてほしいと願い、本人も懸命に闘ってまいりました。
そのおかげで、家族と過ごす時間を大切にしながら、最期まで穏やかに過ごすことができました。
この一年、主人も家族も覚悟のうえで、日々を大切に過ごしてきました。
お世話になった方々にお別れの挨拶をしたり、子どもたちと話をしたりできたことで、悔いのない最期であったと思います。
皆さまからいただいた温かい言葉や励ましは、主人にとっても、私たち家族にとっても大きな支えとなりました。ここに改めて感謝申し上げます。
今後も主人の生前と同じように、皆さまとのお付き合いを大切にさせていただければ幸いです。
本日は誠にありがとうございました。
妻の葬儀での挨拶
本日はお忙しい中、妻○○の葬儀にご参列いただき、心より感謝申し上げます。妻は○月○日、病気のため永眠いたしました。享年○歳でございました。
妻はいつも家族を支え、笑顔を絶やさず、どんな時も前向きに過ごしてまいりました。
私たち家族もその姿に励まされ、日々を過ごすことができました。
入院中も多くの方にお見舞いや励ましをいただき、妻も大変喜んでおりました。
皆さまの温かいお気持ちは、家族にとって大きな力となりました。
これからは妻の思いを胸に、家族一同力を合わせて過ごしてまいります。
どうぞ、故人同様、変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
本日は最後までお見送りいただき、誠にありがとうございました。
その他親族の場合:葬儀・告別式での挨拶例文
葬儀や告別式で、亡くなった方が叔父や叔母、いとこなどの親族の場合、どのように挨拶すればよいか迷うことがあります。ここでは、簡単でわかりやすい例文をご紹介します。叔父の葬儀での挨拶
本日はお忙しい中、叔父○○の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。叔父は○月○日、○○で永眠いたしました。享年○歳でございました。
晩年は趣味や友人との時間を大切に過ごし、私たち家族も楽しい思い出をたくさん作ることができました。
皆さまには生前、温かく見守っていただきましたこと、心より感謝申し上げます。
簡単ではございますが、御礼の挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
叔母の葬儀での挨拶
本日はお忙しい中、叔母○○の葬儀にお集まりいただき、ありがとうございます。叔母は○月○日、○○にて永眠いたしました。享年○歳でございます。
優しく、明るい性格の叔母は、私たち家族にとっていつも頼りになる存在でした。
皆さまのおかげで、最後まで安心して旅立つことができたことと存じます。
簡単ではございますが、叔母に代わりまして御礼申し上げます。
本日はありがとうございました。
いとこの葬儀での挨拶
本日はお忙しい中、いとこ○○の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。○○は○月○日、○○で永眠いたしました。享年○歳でございます。
若くしての別れは私たち家族にとってとても寂しいことですが、生前の思い出を大切に心に刻みたいと思います。
皆さまには、生前中に多くのご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
簡単ではございますが、御礼の挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。